| 薬名 |
セフタジディン (Ceftazidime) |
| 薬のクラス |
セフタジディンはセフェム系抗生物質に属する。 |
| 暗記法 |
“Taz”はこの薬が多くのグラム陰性菌に有効であることを示しているかもしれない(“Taz”manian devilが広範囲を破壊するように)。また、”Cef-“で始まるため、セフェム系であることを示唆している。 |
| 詳細 |
セフタジディンは、広い抗菌スペクトルを持つ第三世代セフェム系抗生物質である。それは主にグラム陰性菌に対して活性を示すが、一部のグラム陽性菌に対しても効果がある。この薬は、細菌の細胞壁合成を阻害することで作用する。 |
| 薬理 |
セフタジディンは、細菌のペプチドグリカン細胞壁の合成を阻害することで抗菌作用を示す。これにより、細菌の細胞壁が弱くなり、細菌は溶菌を起こして死滅する。セフタジディンはβ-ラクタマーゼに対して比較的安定であるため、β-ラクタマーゼを産生する菌に対しても有効であることがある。 |
| 使用方法 |
通常、セフタジディンは静脈注射または筋肉注射として使用される。感染の重症度や感染している細菌の種類、患者の年齢や体重、腎機能に応じて、用量が調整される。 |
| 用量 |
成人では、通常1-2gを8時間ごとに投与する。重篤な感染の場合は、2gを6-8時間ごとに投与することがある。新生児や小児では、体重に基づいて用量が調整される。 |
| 禁忌 |
セフタジディンまたはセフェム系抗生物質に対して過敏症を持つ人には禁忌である。また、過去にセフェム系抗生物質による重篤なアレルギー反応がある場合も注意が必要である。 |
| 副作用 |
セフタジディンの一般的な副作用には、皮疹、かゆみ、蕁麻疹などのアレルギー反応、吐き気、嘔吐、下痢が含まれる。稀に、肝機能異常、黄疸、腎不全、白血球減少などの重篤な副作用が報告されている。 |
| 適応症 |
セフタジディンは、主にグラム陰性菌による感染症の治療に使用される。これには、肺炎、尿路感染症、皮膚感染症、敗血症、骨および関節感染症などが含まれる。また、グラム陽性菌や他の菌に対する感染症の治療にも使用される場合がある。 |
| 作用機序 |
セフタジディンは、細菌のペプチドグリカン細胞壁合成を阻害することによって作用する。これは、細菌のペニシリン結合タンパク質 (PBPs) に結合し、細胞壁のクロスリンキングを阻止することで行われる。結果として細胞壁が弱くなり、細菌は死滅する。 |
| 薬力学 |
セフタジディンは静脈内投与後迅速に分布し、体内の多くの組織と体液に移行する。これには肺、骨、関節、尿などが含まれる。血漿蛋白への結合率は約10%である。 |
| 吸収 |
セフタジディンは通常、静脈注射または筋肉注射で投与されるため、直接血流に入り、吸収が迅速である。経口投与は行われない。 |
| 代謝 |
セフタジディンは体内でほとんど代謝されず、主に未変化の形で排泄される。 |
| 運搬 |
血中では、セフタジディンはおおよそ10%がプラズマ蛋白に結合する。残りは遊離形態で循環し、組織に分布する。 |
| 排出 |
セフタジディンは腎臓を通じて主に尿として排泄される。一部は胆汁を介して排泄される。腎機能に依存するため、腎機能障害のある患者では排泄が遅くなることがある。 |
| 半減期 |
セフタジディンの半減期は通常、約1.5〜3時間である。しかし、腎機能が低下している場合、半減期は延長する可能性がある。 |
| クリアランス |
腎クリアランスは健康な成人では約100 ml/minであるが、腎機能の低下により減少する。 |
| 毒性 |
通常の治療用量では、セフタジディンの毒性は低い。ただし、過量投与の場合、神経系の毒性(てんかん発作など)が報告されている。 |
| 他の薬との相互作用 |
セフタジディンは他の薬剤と相互作用する可能性がある。例として、腎毒性を持つ薬剤(例:アミノグリコシド抗生物質、フロセミド)と併用すると、腎毒性が増加する可能性がある。また、血液中のセフタジディンの濃度を変化させる薬剤(例:プロベネシド)との相互作用も報告されている。医師は、セフタジディンを他の薬剤と併用する際に慎重である必要がある。 |